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スイッチ

塾・予備校業界全体がオンライン化がどんどん進んでいることに、「コロナ以上に大きな波」がやってくると
思っている塾長鈴木です。教えるティーチャーより、サポートする役割の「コーチ」の役割が一気に大きくなると
思います。そして、

学校で子どもたちに何を学ばせ、どんな力を身につけさせるのか

社会が必要とするものと、学校(大学も含めて)が教育するものとの間には
どうやら大きな隔たりがあるようです。

目次

はしごを外されても大丈夫なように生きる

学校や教育に携わる人たちが子供たちに向けてよく言う話が、

人の役に立つことで、人は幸せを感じる

です。私も似たようなことはよく言いますし、間違っていないと思います。
ただ、この「役に立つ」という部分の意味がちょっと変わってきています。
これまで社会の「役に立つ」人を育てるために行われてきた教育は例えて言うなら、

壊れない、切れ味の良いハサミを作る

というイメージですね。切れ味に差はありますが、そこそこ使うことができれば、
問題なし。なので、

みんな頑張って切れ味という名の偏差値を磨き上げる

ことを競ってきました。頑張り屋さん競争みたいな感じです。しかし、インターネット、
グローバル化、AI、ロボットなどの登場により、

「このままじゃ、仕事がなくなるぞ」

となりました。No.1の切れ味はずっと鋭い、壊れないハサミが1個あれば、十分だと
いうことです。つまり、機能としての「人の役に立つ」は人ではなく、AIやロボットが
完璧に24時間念珠無休でやってくれることになったわけです。

では、これからの時代の「役に立つ」とはどういうことか。
それは

「意味のある」人間である

ということです(言い切ってしまいます!!)。最初に言っておきますが、
頑張り屋さんであること、偏差値を否定はまったくしていません。それはあった方が
もちろん良くて、それだけではこの先ツラい状況になるという話です。
例を挙げて説明すると、

ある問題がわからない人がいたとして、
それを鮮やかに解説してくれて、問題は解決
ではなく、

どうすれば良いかなぁと一緒に考えて、
最初はうまくいかなくて失敗し、周りから総ツッコミを
食らいつつも、その場を楽しく盛り上げ、
最後はきっちり結果を出す人。

でしょうか(笑)言葉で説明するのがけっこう難しいのですが、
AIはミスをしないある意味完璧な人間と仮定するなら、
「意味のある」人間は、ミスをプラスの方向に持っていけるような
周りの人間を楽しく、明るく、心地よくする感じです。

女性なら、お気に入りのフレグランスがあるように
その香りが好きだ
というところに「意味がある」し、
男性なら、乗ってみたいスポーツカーの
そのスタイルが好き
というところに「意味がある」わけです。

このような趣向品とされるものは、ハサミに代表される機能品より
多くの種類が存在します。以前にも話しましたが、

コンビニにハサミは1個しか置いてありませんが、
タバコは200種類も置いてあります。

なので、エウレカは、
切れ味の鋭いハサミになるように指導するのではなく、
誰かにとって特別なフレグランスやスポーツカーになるように指導します。

どんな力を身につけるべきか、転換点にあるのは間違いありません。
特に、このコロナショックで従来の考えでは通用しないことが顕在化しました。
オンラインとオフラインの両方のスイッチをうまく切り替えつつ、
指導する内容も、
試験勉強と「意味のある」人になるための勉強
の両方のスイッチを使い分けていきます。

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